走れた!
夜明け頃。
朝焼けとうろこ雲がまぶしい空。
ぽつんと見つめる月を撮りたくて、朝焼けが入らず。
薄っすらと明るくなる気配だけ、左端に感じながら。
今日はなんだか調子がいい。
食欲がある。
朝食は久しぶりに普通に食べた。
仕事中も、グウグウと虫が鳴く。
この空腹感、本当に久しぶりだ。
ぐっと抑えて、控えめな昼食。
なぜか回って来た小さな大福を思わず食べる。
和菓子なら、大丈夫。
……ほどなく腸が騒ぎ始める。
ああ、またか?
しかし気持ちは明るめ安定。
今日はイケる、という根拠のない自信。
そいつを信じてジムに来た。
昨日、憧れのランナーでもある友人から
「ゆるランなら、心拍数は120以下で」
とアドバイスをもらった。
「ゆるランログって言いながら、内容はかなりガチラン」
という感想ももらって、可笑しくなった。
確かになあ〜。
毎日の自己満足の記録にしようと始めたはずが、まさかの虚弱ランナーの泣き言日記になっちゃって。
昨日手にした「ダニエルズのランニング・フォーミュラ」。
真っ先に開いたのは一番最後。
「休養と補助的トレーニング」の章。
ランナーには計画的な休養と、そうでないと休養とがある、という。
計画的休養は、大会後やシーズンオフの年間スケジュールに組み込まれている走らない日。
計画にない休養は、思わぬケガや病気というアクシデントによるランオフ。
「自分に休養が必要だという事実を受け入れ、問題解決のために必要なことは何でもする、という姿勢」が大事だとダニエル氏も言う。
二人の言葉がシンクロし、何とも言えない気持ちになった。
さあ、とにかく!
今日はジムだ。
トレッドミルは30分にセット。
Fitbitの心拍数を気にしながら、走り始めた。
走り始めは上がるんだな!
改めて確認する事実。
こんなゆるくしか走ってないのに、約束の120を軽く超える。
いかんなぁと思っていたが、ほどなく安定し始めた。
10分もすると、懐かしい汗の吹き出る感じ。
あっと言う間の30分。
不思議だなぁ。
いつもは、1分が長くて仕方なく感じるのに。
走り慣れると当然のように上げていた速度。
今日はぐっと我慢して。
ゆるラン、ゆるラン、ゆるランで。
心拍数の平均は130になっちゃったけど。
シャワーの後、ロッカーでジム仲間と顔を合わせた。
心配してもらえる有り難さ。
何でも、同じ頃にジムでも胃腸炎が続出したらしい。
まさか、ジムが関係していたのだろうか?
ホントのところは分からない。
だけどこのラン、現実。事実。
走ることって、やっぱり楽しい。