ゆるランログ

走るのが好き。ゆる〜く気持ちよく走るログ

「アタシ走るのキライなのよね」

昼休みの社員食堂。
隣りのテーブルから聞こえて来る声。


2人の女性。
最近ジムに通い始めたという1人が
「もうやめようかと思う」と話している。
通い始めてひと月で、腰を痛め、風邪をひいてこじらせた。
「私には合ってない」
そう彼女は語る。


そして話の相手。
かなり前に、そのジムに通っていた。
ズンバやボクササイズ、エアロビクスにプール。
とにかく色々楽しんだ。
多忙になってジムはかなり前にやめたらしい。
「毎日通って色々やったけど、全然痩せなかった」
と笑いながら話している。
「走るのが一番痩せるって言われたけど」
そして冒頭の言葉である。


「アタシ走るのキライなのよね」


きっぱりと、言い切った。


何となく寂しく感じるのは、なぜだろう。
自分は何で走ることが好きになったんだっけ。


ジムに入って、最初は筋トレ。
トレッドミルでウォーキング。
周りで走っている人を見て、真似して少し走ってみる。


15分歩いて、5分走って。
とっても長かった5分間。 
また歩いて、それから走って、また歩いて。


少しずつ、時間を延ばして。
15分続けて走れた。
30分走れるようになった。


嬉しかった。
「走れる人」みたいだった。
運動が苦手だった学生時代。
走ることは一番やりたくないことだった。


その大嫌いだったことが、出来るようになった。
苦手で仕方なかったことが、出来るようになった。


嬉しくて、たくさん走った。
膝を痛めた。
筋力不足だと思い知った。
エアロバイクが良いと聞いて移行した。
エアロビクスが楽しくて夢中になった。 
コアトレーニングやヨガにハマった。
そして、しばらく走ることを忘れた。


いったい何がきっかけだったか。
また走ってみようと思うようになった。
久しぶりに走ってみたら、前よりうんと走れるようになっていた。
息を弾ませ、汗をかくことが気持ち良かった。


体重が落ちた。
体型が変わった。
走ることが大好きになった。


「大キライ」はきっと「大スキ」へ変わる大きな可能性。


「走るのキライなのよ」と言ってる今の彼女にも。
きっと大きな可能性があるんじゃないかな。


朝から冷たい雨降りだった今日。
夜にはやんでいたけれど、暗くて寒い。
そのせいか、今夜のジムは混んでいた。
Fitbitは相変わらず。
マシンの心拍計は至って冷静だった、念のため。


隣りのマシンで、走るおじいさんがいた。
片手でしっかりバーを握って、バタバタ走る。
何だか、おぼつかない走り。
マシンから振り落とされないようにと、しがみついてる。
そんな感じで危なっかしく。


この人も、きっと走るのが好きなんだな。
走りたくて、仕方ないんだな。
きっと自分と、おんなじなんだ。


無事走り終えたおじいさんを見送りながら。
きっとそのうち、両手を離して走れますように。


自分もこうしていつまでも、走っていられますように。